一人暮らしの部屋はそんなに広くないところが多いです。
ぼくが以前住んでいた物件も狭くて、間取り的にはワンルームですが、メインの居住スペースは6〜7畳くらいの広さだったでしょうか。そこに荷物を詰めてしまうと、一気に狭くなります。生活スペースを少しでも広く確保するために、可能な限り壁ピッタリに設置するとか、高く積むとか、そういう工夫が必要です。
テレビもその対象のひとつで、せっかく薄型テレビなのだからなるべく壁ピッタリにつけて設置したかったんですよね。でも既存のテレビスタンドでは大きいしかさばるし、なにより高いし…。
それならば、スチールラックを使って壁ピッタリに設置できるマウントを自作しよう!と思い立って、早速DIYしてみました!
スチールラック+VESAマウントアダプタで自作!
結論を先に言ってしまうと、スチールラックを使って可能な限り壁寄せする壁掛けテレビスタンドは作れます。
それも、かなりの壁寄せができます。
でも、これはスチールラックの正しい用法なのか?と言われると疑問ではあります。もし実践される方は「自己責任」であることをご承知おきください。
自作に必要な資材。
自作するには以下の資材が必要になります。
- VESAマウントアダプター(テレビを壁掛けにするパーツ)×1個(約2,200円)
- スチールラックのポール(長いもの)×2本(約1,800円)
- 延長突っ張りポール×2個(約2,200円)
- スチールラックの補強ワイヤーバー×2個(約1,460円)
- スチールラックの丸足×4個(約540円)
ぼくは棚をつけたかったので、以下のパーツも加えました。
- スチールラックの棚板×3枚(約6,600円)
- スチールラックのポール(短いもの)×2本(約2,000円)
ここまで揃えると約16,800円ほどの経費がかかります。ぼくはポールをと延長突っ張りポール・丸足を既に持っていたのでその分の費用が発生していませんが、なかなか高い金額にはなってしまいました。
さらに、スチールラックとマウントアダプターを接続するためのネジと、スチールラックを補強するためのパーツをホームセンターで買ってきました。
- 鉄の板(短め)×2本
- 鉄の板(ちょっと長め)×2本
- 鉄の板(長め)×1本
- ネジ・ナット(そこそこ太め)×8個
残念ながらホームセンターで購入したパーツの費用がわからなくなってしまったのですが、ここまで含めておよそ20,000円ほどかかったと見て間違いないでしょう。
必要なパーツを取り寄せ&買い出し!
まずはパーツをお取り寄せ。棚の枚数・ポールの長さ・横幅などは各自で自由にアレンジしてください。
いざ組み立て!
用意したパーツを組み合わせて行きます。
まずはワイヤーバー2本とVESAマウントアダプタを組み合わせます。
スチールラック自体もかなりの耐荷重性能がありますが、それだけではなんとなく不安だったので、マウントの裏や左右に鉄の板を当ててネジ止めしました。ネジはすべてナットで挟み込んで固定しています。
その結果がこちらです。
裏面。見た目がトンボのようなカタチに仕上がっています。真ん中の黒くて長い板は、後ほどラックの棚とネジで固定して、ここでも強度確保します。
これができたらあとはラックを組み立てて、自家製壁掛け装置もセット。予め棚の位置やテレビの高さを決めておくとスムーズに進みます。
テレビの裏面にVESAマウントアダプタの片側を取り付けます。
ポールを突っ張りで固定したら、テレビをセットして完成です!
ちょっとわかりずらいですが、壁から数センチのところまで寄れました。
思ったとおり、超省スペースです!
既製品を買うとどれくらいするの?
こんなに苦労して作らなくても、既製品を買ってくればいいじゃん!と思いますよね。
でも、これがかなり高いんですよ。
これなんか2万円します。こんなにシンプルそうなのに?と思いますが、かなり高いですね…。
こちらは1万円を切るので安いですね。あれ?こっちを買ったほうが安上がりだったぞ…。
このほか、壁に穴を開けて器具を取り付けるものもありますが、さすがに一人暮らしの物件ではできません。
現実的に考えたら、安めのラックを買うほうが手っ取り早くはありますね。
結論:スチールラックのパーツが余っているならチャレンジしてもいい…かも。
ぼくはスチールラックのパーツが手元に余っていたので、なにか使う方法はないか?と考えた結果、この壁掛け・壁寄せテレビスタンドを作りました。
もちろん気に入って使っていましたが、はっきりいって結構手間です。しかも高い。パーツが余っていなかったら既製品を買っていましたね…。選ぶ製品にもよりますが、そのほうが安上がりです。
しかもかなり苦労しました。特にVESAマウントアダプタとワイヤーバーの取り付けには手こずりました。ワイヤーバーとポールが噛み合う高さで固定しないと、いざポールに取り付けようと思っても4辺のどこかが浮いてしまいます。
そこまでやって調整もしてなんとか完成した…という感じです。かなり苦労しました。
ちなみに、3度めの引っ越しにあたり4年間使ってきたこちらを全部崩しましたが、ポール・ワイヤーバーともに歪んでいるところはありませんでした。真ん中で補強している黒くて長い鉄板が若干くの字になっていました。固定する位置が合わなかったかなぁと思ってみています。
また、ぼくは手持ちのポール径19mm用パーツを使いましたが、新しく組み立てたり、とくにコダワリがないのであれば25mm用で作ったほうがより強度が確保できます。これから作られる方は、その点も参考にしていただければと思います。
というわけで、自作壁掛け・壁寄せテレビスタンドの作り方でした。
DIY好きの方、スチールラック好きの方で、テレビを壁掛けにしようと思っている方は、ぜひチャレンジしてみてください!