ローカルベンチャースクールの第2回目講義に参加してきました。
第1回目は導入部分と佐藤恒平さんの現場のお話をたくさん聞かせて頂きましたが、今回は2人のゲスト講師から地域おこし協力隊として活動していたときのお話と、現在の活動についてお話を聞くことができました。
地域おこし協力隊での経験や現在のビジネスを育ててきた話など、とても深いところが聞けましたよ!
ポン真鍋さんは激アツな方だった!
一人目の講師はポン真鍋さん(眞鍋邦大さん)です。
経歴を見ると「おおっ!」と思うくらいスゴくて、東大卒で外資系証券会社に合計2社勤められていました。
ちょうどこのセミナーをやっている会場(東京駅)近辺でも働いていたそうです。
この外資系証券会社のうち1社は、大きな破綻を起こしたあのリーマン・ブラザーズです。
誰もがご存知の通り、当時会社が無くなったわけですが、この時たまたまタイミング良く実家のある香川県に帰ってしばらく生活できたことで「香川県いいね」となり、その後の活動につながる転機になったそうです。
その後、2011年の震災を経験し、同じ年の大阪W選挙を見て、「自分にも何かできることがあるんじゃないか?」と考えるようになり、じゃあ地方でなにができるかを考えられて、その後地域おこし協力隊に着任されています。
そして、現在は株式会社459・株式会社四国食べる通信の代表取締役として日々活動されています。
そういえば、イケダハヤトさんも記事にされていました。
→「四国食べる通信」がスタート!こだわりグルメと情報誌が自宅に届く|まだ東京で消耗してるの?
おもしろい点は、実は「地域おこし協力隊になろう!」と思ってなったわけではなく、すでに気に入って通っていた小豆島町の方から「制度を取り入れるからぜひやって」と言われて着任されています。
とても珍しいケースですよね。
とにかく動く!
そんなポンさんが短時間でたくさん熱く語ってくださり、参考になることがたくさんありました。
それがあまりに多すぎて、頭がパンク寸前に…。
でも、ひとつひとつはどれも非常にわかりやすくて、しかも極めてシンプルでした。
世の中に答えはない
決まったカタチの答えなんて、どこにもないですよね。
自分たちでカタチを決めてしまっているから、その枠組の中からしか答えは導き出せないだけです。
だから、今までがどうこうとか、こういう決まりはどうしようとかんがえるのではなく、自分たちでどうしたいかを考えてやってみるのがいいんですよ。
ぼく自身、高知県香美市移住体験ツアーで経験しましたが、地方ではごく普通に当たり前のように食べられている美味しい食材が、東京では激レア食材のような扱いを実は受けるということ。
あたりまえと思っていることが、あたりまえじゃないんですよね。
単純かもしれませんが、もっとアピールしたら、実は需要がものすごく増えるのではないでしょうか。
こういう普段の生活の中にもヒントなんていくらでも転がっています。
そこにいかに気付けるか、そこからカタチに作り上げられるか、そういう取り組みがオリジナリティを生んだり、真新しさだけではない新鮮さをもたらしてくれるのだと感じました。
出来るか出来ないかではなく、やるかやらないか
核心を突くメッセージです。
できる・できないと悩んでもしかたないんですよ。
世の中、やるかやらないかだけです。
現場においては、その場その場で起きていることに対して、やる・やらないという選択を迫られることもあるでしょうが、それだって同じです。
だって、正しい答えなんてないんですから。
もちろんですが、自分ができること・できないことはハッキリと伝えておくことも重要です。
前回、佐藤恒平さんも仰っていましたが、最初に腹を割って話しておかないと、本当にやりたいことができなかったり、相手の期待値だけが大きくなってしまうことも考えられるので、自分をオープンにしておくことは大事だなぁ改めて感じました。
小さな成功体験を積み重ねる
小さな成功体験を積み重ねて自信を付けるというのは、ビジネスだけでなく日常生活においても大事ですよね。
それは地方においても同じで、課題をひとつひとつクリアしていくことで、それが経験として積み重なっていき、振り返ってみるととても大きなものができます。
経験に勝る成功体験はありませんよね。
特に最初から大きなことをなそうとすると、とても大変で難しそうでつらそうなイメージがつきます。
そうではなくて、日常的な課題・ちょっとした困りごと・今あるものをもっと良くしたいなど、そういう現実にあるひとつひとつの課題に向き合っていくことで、実は経験だけではない「信用」という大きなチカラをいただくことができるのではないか、と感じました。
ビジネスにおいても、人間関係においても、「信用」「信頼」はとても大切です。
だからこそものすごくわかりやすくて、ものすごく腑に落ちる、でも重要なテーマです。
想いを形に、志を行動に
セミナー終了後に、ポンさんと残っていた人たちで話を続けていました。
その中でも出てきましたが、「気に入った土地があるなら、まずはそこに通うことから始めればいいんだよ」と仰っていました。
なんてシンプルなんだろう!でもたしかにそうですよね。
インターネットさえあれば、検索すればいくらでも情報が引き出せるのが今の時代です。
土地によってはその情報が薄いということも考えられますが、大部分の人が何らかの情報を得てそれで満足してしまっているんですよ。
でも、実際は現場を見なければわかりません。現場のことは現場にしかないんですから。
何かしたいと思うなら、まずは地域に入って、土地を見て、人と触れ合って、地の物を頂いて、自分の目で見て実際に体験したことがなければ、現地の方と同じ目線では語れないですよね。
あとは、やっぱり…笑顔が大事!
あたりまえに聞こえますが、意外としかめっつらになっている人って多いですよね。
特に東京で消耗していると、そうなりがちですから。
すっごくシンプルで、すっごく核心をついたアドバイスでした。