ローカルベンチャースクール準備クラス、第2回目のもう一人のゲスト講師・渡邉健太さんのお話も大変参考になりました。
なんと渡邉さんは現在ニューヨークに滞在中なので、Googleハングアウトでニューヨークと東京をつなぎ、それをさらにストリーミングするという斬新な試みが同時に行われていました。
まさにグローカル!
古き良き日本の藍染め文化を紡ぐ渡邉健太さん
渡邉健太さんは、藍染め製品の製作・販売をする「BUAISOU」というビジネスを立ち上げて活躍されています。
現在はニューヨーク・ブルックリンのスタジオで藍建てを行い、ワークショップや商品販売をされています。
今回はニューヨークからご参加くださいましたので、画面越しにお話をきかせて頂きました。
とにかく藍染めが大変好きで、地域おこし協力隊着任以前はご自身が参加して色んなワークショップや体験などをされていたそうです。
そんなときに、藍染めにつかう「藍」の産地として有名な徳島県上板町の地域おこし協力隊があることを知り、応募して着任されました。
しかし、第1期生として着任されているため、誰もが手探り状態で進めていた時期です。
当初は何をすればいいのかわからない時期もあったそうですが、藍染めをやりたかったので、役場の許可を取り活動の幅を広げていったのだそうです。
そのときに出来たのが「BUAISOU」で、同じく協力隊として着任されていた楮覚郎さんと一緒に立ち上げていらっしゃいます。
藍染めをするにあたり、最初は「藍染めのデニムを作りたい」と考えて始められています。
伝統工芸である藍染めを若者たちが独自にやるということで賛否両論あったようですが、活動が広がり役場に問い合わせが来るなど、協力隊着任1年半には問い合わせが増えていたそうです。
その後、自分たちで独立して藍染めをやるため地域おこし協力隊を退任して、現在に至っています。
地域おこし協力隊として着任するなら同僚がいた方がいい
「地域おこし協力隊」という制度は、2009年に始まり、1,500人以上が活動しています。
この制度は各地方自治体に採用の判断が任されているので、現時点でもまだやったことがない自治体はあります。
手探りで始められるところもあるため、何をしていいのか・何をやってもらえばいいのかが定まっていないケースもあるようです。
内容については地域ごとに変わってきますが、隊員側については「2人以上いた方がいい」というお話を渡邉さんがされていました。
なぜか?
それはメンタル面でお互いに支え合うことができるからです。
同じことをポン真鍋さんも仰っていましたが、もし1人しかいなかったら、もしかしたら誰とも話すことができず、隊員だからこそ感じる悩みなどを打ち明けることもできず、苦しんでしまうことが考えられます。
同僚がいれば、そういう話もしやすいでしょうし、精神的な負担も大きく変わってきます。
だから、2名以上の応募がある地域を選ぶというのも大事なことだと学びました。
グローカルな活躍もできる!
渡邉さんはニューヨークにいらっしゃいますが、最初のきっかけは藍染めが好きだったことですが、藍染めに最も近い徳島県上板町の地域おこし協力隊に着任して、そこでビジネスを作り、それを広めるためにニューヨークに活動範囲を広げられています。
世界(グローバル)と上板町(ローカル)がつながって、まさにグローカルな活躍をされています。
日本のある地域から始まったことが、世界につながるなんて、ものすごくワクワクしますよね。
自分のビジネスが広がって、それが世界につながったら、絶対おもしろいと思うんですよね。
しかも、その原動力は「好き」というところから始まっているのですから、とても良いサイクルで回っていくのだと感じました。
渡邉さんの事例、大変勉強になりました!