大都会が失ったもの、これから失っていくもの
東京生まれ・東京育ちのぼくは、小さい頃から都心がキライです。
普段都会の中で生活していると、あの人ごみ、電車の混雑、どこに行くにしても渋滞・ラッシュが付きまとって、やりづらいことこの上ないです。いまもその中で生活を続けていて思うのは、自然の無さ、空気の悪さ、スレた人間関係、無関係な人に当たり散らすような小ささ・心狭さばかりが目について、本当に生きづらいです。
かつての高度成長期だったらまた違ったのかもしれませんが、いまの環境はどうしても好きになれません。
都会はまだまだ進化していくでしょうが、その進化と同じかそれ以上のスピードで人の心を失っていくような気がしてなりません。いろんなサービスや流行・イベントなどは東京から始まるものが多いかもしれませんが、そういうところに魅力を感じないぼくにとっては、正直うるさいだけなんですよね。
インターネットさえつながれば場所は関係ない=都会の優位性はない
インターネットさえあればどこにいても同じ情報は得られるので、「都会だから優位」っていうものはもう少ないですよ。都会にこだわる理由があるとしたら、それ自体がどんどん目減りしているとぼくは考えています。
余談ですが、小さいころの原体験で、夏になると毎年必ず伊豆・伊東方面へ家族で出かけていて、たった2泊3日くらいの短期間ではありますがそこでの生活が楽しかったんですよね。緑と海に囲まれて、家族で生活を作っている感じがして、その体験が本当におもしろかったです。
あの体験をとおして、いま振り返って思うのは、都心のビルに囲まれた生活よりも、自然に囲まれた生活のほうがぼくは好きなんだということ。
そう考えると、ぼくは都会にいる必要がないんですよね。
地方にある「人間らしさ」が日本人の生き方を救う
小さいころの体験の中には、地元の人との交流はほとんどなかったと記憶しています。
地元の商店やおみやげ屋さんで会話するくらいだったと思いますが、いまになってひとりで高知へ旅してみて、地元の人たちと交流してみて、都会にはない「人間らしさ」をそこに感じました。
人って温かいんですよね。
でもそんな基本的なことすら都会の中では感じられるシーンは少ないし、どちらかというと冷たさを感じるほうが多いです。こういう大事なことを都会の中では忘れていってしまうんですよ。
でも、地方にはそれがちゃんとあります。
単純ですが、人間らしい生き方をしようと考えたときに、人の温かさが感じられるところにいたいじゃないですか。
多くの人が忘れてしまったことがそこにはあります。
都会で消耗するくらいなら、積極的に地方移住を検討してみてはいかがでしょうか?