企業が使うパソコンがWindowsに決まっているのには、なにか理由があるのでしょうか?
- 安いから?
- どこでも売っているから?
- みんなWindowsだから?
この疑問はぼくが会社員時代にずっと思っていたことなのですが、なぜみんなWindowsなのでしょうか?
ぼくには企業のパソコンがWindowsに決まっている意味がわからないんですよね。
Windowsが優れたOSだということは重々承知していますし、便利さも知っています。でもそれが理由なのでしょうか?
この思いは、ぼく自身がChromebookを使ったことでさらに強くなりました。
導入メリットがあまりに大きいと感じたので、企業ほどChromebookを使ったほうが良いですよ!
特殊・専用ソフトを使わない企業ほどChromebookを積極導入したほうがいいと思う5つの理由。
Chromebookを使いはじめてさらに興味がわいたので、色々調べていくうちに「これこそ企業向けだ」と思った理由が5つあります。
- Googleのオフィスアプリを使えば業務はまわる
- セキュリティ対策・ソフトウェアアップデートが自動&無料
- Chromebook内にデータを残さない
- 複数台を一括管理できる・保守コストが安い
- 導入コストが安い
1,Googleのオフィスアプリを使えば業務はまわる
ChromebookにはMicrosoft Officeがインストールされていません。
正確にはOfficeに限らずソフトをインストールできない仕様なので、オンライン版を使うしかありません。
でも、Googleが同様のサービスを提供しているので、そちらを使えば無料になります。Microsoft Officeとできることはほぼ一緒ですが、アプリの違いから来るクセに慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
もしそこを問題なしと判断できれば、Microsoft Officeの値段・維持費を考えたら、Googleのオフィスアプリを積極的に使ったほうがコスト削減になります。
専用アプリケーションを使う業務には向いていませんが、一般的な事務作業であればかなり向いています。
2,セキュリティ対策・ソフトウェアアップデートが自動&無料
毎日たくさんのコンピューターウイルスが発生してはあちこちで感染・被害を起こしているので、セキュリティ対策とソフトウェアアップデートは他人事ではありません。
Mac・Windowsに限らず、セキュリティ対策とアップデートは必須ですよね。どちらもPCを管理する上で重要な作業なので、ここの管理ができていない企業=危ないと見られても仕方ありません。
Chromebookではそれらがすべて自動で行われています。起動時にChromeOSのアップデートがあれば自動的に始まって、ダウンロード・インストールが終われば一度再起動して完了するので、ユーザーが意識することがありません。
おなじくウイルス対策も自動でやってくれます。GoogleがOSベースですでにやってくれているので、気にする必要が一切ありません。
PCを使う人たち全員がITリテラシーが高いわけではないので、OS側で全自動+無料で対策してくれるというのはリスク回避する上で大きなメリットです。
3,Chromebook内にデータを残さない
Chromebookはクラウドに依存して使うPCです。
Mac・WindowsがPC内にデータ保存できるのに対して、ChromebookはGoogleドライブやその他のオンラインストレージにすべて保存することが前提になっています。
一時的にデータを残せる「ダウンロード」フォルダもありますが、Chromebook自体のストレージ容量がとても小さいので、あくまで一時用途向けです。
がっつり内部保存させるその他のOSよりも、基本はクラウドになっているChromebookのほうが、紛失・故障したときのデメリットが少ないといえます。
4,複数台を一括管理できる・保守コストが安い
全校生徒にChromebookを配布した授業の見学をさせていただきました。軽い、セキュリティがしっかりしてる、メンテナンスフリー、管理コンソールによって専任がいなくても全校生徒の端末を簡単に制御できると先生からもお褒めの声をいただきました。#AcerEducation #Acer pic.twitter.com/GWUK6pRJrm
— 日本エイサー(Acer Japan) (@AcerJapan) October 24, 2016
所属人数が多い企業で使うPCの台数は数百台単位に及ぶことがあります。
OSやソフトウェアアップデートなどが発生した場合、それを全部PC任せ・社員任せにしてしまっては管理できません。
だからシステム管理部さんは日夜いろんな策を練って対策しているのですが、Chromebookならこの部分の手間を大きく減らせます。具体的には「Chrome管理コンソール」を導入すると、全端末を一括管理することができます。
専任でなくてもかんたんに管理できるくらいなので、保守にかかるコスト(メンテナンス費用・電気代・人件費など)を大幅に削減することができます。
5,導入コストが安い
社員にはiPadを支給してるんだけど、今後はChromeBookにしようかな。
社内文書はWordPressとGoogleDocsに集約してるから、そのほうが都合がいいよな。外での打ち合わせにも扱いやすい。
iPadより導入コストも安い。うん、そうしよう。
— 哲(代表取締役編集者) (@tetsu_shacho) February 28, 2015
Chromebookは導入コストが安いです。
モデルにもよりますが、Chromebook本体は1台あたり30,000円前後で手に入ります。ぼくが使っているChromebook FlipはAmazonで約36,000円です。
WindowsPCで同じくらい安い製品はありますが、ちょっと詳しい人ならば性能が低く抑えられていることはご存知かと思います。
その点、Chromebookは最初から低スペックでも十分動くように設計されています。スペックを見ると、CPUにCeleronが使われていたり、初めて聞くような会社のCPUが搭載されていますが、これでも快適に使えています。
さらに、数年単位で買い換えること+導入後数年は使うことを考えたら、導入にかかる費用は限りなく抑えたほうがお得ですよね。保守コストの安さとあわせて考えたら、PCにかかる費用を大幅に削減できることになります。
Chromebookを導入できない理由があるとすれば「クラウド」という仕様かもしれない。
企業が嫌うサービスのひとつに「クラウド」があると思います。
いまや切っても切り離せない各種クラウドサービスですが、秘密主義体制な企業であればあるほどクラウドは選べない・ありえないサービスですよね。
Chromebookは設定に至るまでのすべてのデータをGoogleに預ける仕様になっています。そこを「最高!」と思えるか、それとも「あり得ない」と思うかは、企業の体制によって反応が違うところでしょう。
どっちが正しいとは言いませんが、クラウドに預けるほうがラクだということは、みんなが思っているところで間違いないと思いますけどね。
Chromebookは積極的に導入すべきPCだ。
昔に比べてPCの値段は下がりましたが、新しく買おうと思ったらそこそこの費用がかかることには変わりません。
そこに加えて、保守にかかる手間・コストが大きかったんですよね。
Chromebookはそういう従来の常識に切り込んでいって、導入・保守コストを低く、一元管理しやすく、常に最新状態を保てて安全という、理想的な生態系を作り上げました。
いま現在アメリカで加速している文教市場へのChromebook導入の流れは、ついにAppleのCEOであるティム・クック氏の母校にまで影響しているくらいです。
ティム・クック氏の母校、生徒に配る端末をMacBookからChromebookへ|ギズモード・ジャパン https://t.co/grcjkoiMGe
— Recks (@Recksmusiq) February 23, 2017
2017年に入ってからChromebook周辺の状況は特に盛り上がりを見せているので、このままの勢いが続いていくと、いつか「Mac?Windows?なにそれ?Chromebookじゃないの?」という世代があたりまえになるかもしれません。
どっちがいいとか、どっちが悪いとかではなくて、Chromebookを選ぶとこれだけのメリットがあることは間違いありません。気になった方はぜひ1台試しに購入してみてはいかがでしょうか?
PCに対する価値観が激変するはずですよ!