「ResearchKit」が作る医学の未来。iPhone・スマホが医学革命デバイスとして動き出す。

2015年3月のAppleスペシャルイベントで発表された「ResearchKit」。

イベント内で発表された製品の中で、唯一まったく毛色の違うものでした。

残念ながら他の新製品に注目が行ってしまいほとんど目立っていませんが、これとてつもなくスゴいものです。

まさに革命!

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(出典:Apple – ResearchKit

医学に関するデータを収集する新しい仕組み

ResearchKitは、個人の病気の進行・改善状況把握に役立てたり、医学研究に使うデータを集めるために作られたまったく新しい仕組みです。

アプリ開発者が対応アプリを提供し、そこで被験者のデータを集約・分析し、より的確なアドバイスをしたり、改善方法を提供することが出来ます。

それらを手元のiPhoneで出来るようになります。

しかも、オープンソース=Androidなどの他の機器でも同じ仕組みを使えるようにする、という発表がされています。

 

これ、スゴくないですか?

今までは、まず病院に行って医者の診察を受けて、そこで決まった治療方針に沿って必要な治療薬を貰ったり、入院して集中治療したり、リハビリしたりするのが普通でした。

これが、利用者の状況を見ながら的確なフォローしてくれるアプリさえあれば、医者でなくても手元で様々なアドバイスをもらえるようになるんです。

しかもその情報を収集して、さらなる研究・治療に役立てたり。

アプリが双方にデータを供給することで、お互いに役立つ情報を提供することができるのです。

スマホ×ResearchKit=医学がすごく身近なものになる

ResearchKitがオープンソースということは、どんな機器でも情報提供・収集できる可能性がありますよね。

ただ、情報提供および収集端末としてはやはりスマホが妥当だと思いますが、そうなると普及台数がカギですね。

 

iPhoneだけをみると、全世界で累計7億台の販売実績があるそうです(Appleスペシャルイベント2015より)

OSのバージョンによってはその全てが対応できるとは思いませんが、少なくとも相当数のiPhoneが医学研究に役立つデータを収集できる可能性を秘めていることになります。

当然ですが、集約できるデータの数(n数)が多ければ多いほど、様々なパターンを解析できますので、より精度の高い研究をすることができます。

研究が進めば、治療方法の確立や改善、新しい治療方法の創出ができるなど、より多くの命が助かる可能性があります。

 

ResearchKitが生まれたことで、まったく新しい方法で医学発展に貢献する。

しかも手元のiPhoneではもうすでに動き始めているなんて、考えただけでもワクワクしませんか?

 

今回の発表を通して、医学がスマホ並にもっと身近なところにきて、「それをやるのが当たりまえ」というくらいに個人に密着してくれることに、ぼくは期待しています。

この仕組みが普及して、アプリを通して自分に関わる医学的な情報を教えてくれたり、逆に自分の状態をお知らせできたり、しかもその情報をさらなる治療に役立ててもらえるのなら、それらの相乗効果で医学に対する心理的なハードルが一気に下がると思います

「医者要らず」になるわけではありませんが、1ユーザーとしては、今がどんな症状で、それを改善するための治療薬を飲むだけでなく、治療期間中により正確なアドバイスがもらえれば安心できます

 

もちろん、健康であることが一番大切ですが、こういう仕組みがあれば、より安心して生活できますよね。

だから、今回の発表では、新型MacBookよりも、Apple Watchよりも、何よりもこのResearchKitがぼくにとっては一番すごい発表でした。