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外国人観光客・留学生の通信事情。格安SIMの情報整理・発信と販売拠点を用意すべし

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先日、外国から日本へ来られる方の通信事情が厳しい、なんていう話を聞きました。

インターネットの記事を読んで何となく知ってはいましたが、現時点ではどうやらまだまだ使い勝手が悪いようです。

話をしてくれた方との会話から、現状が見えてきました。

 

情報が少なすぎる上に導入しづらい現状

今やどんな方にとってもインターネット環境は必須です。

しかし、外国人観光客や留学生にとっては、異国の地である日本で何を契約していいのかわからない方がいらっしゃるそうです。

それもそのはず、日本側でそういう情報が整備されていないため、来訪者本人が調べるしかなく、何を調べればいいのかわからない・わかりづらいことが原因です。海外のサイトなどに情報はあるようですが、情報は得られても契約のしづらさなどが障壁になり、契約ができても解約しづらいなど、かなり不便しているそうです。

また、だれでも使えるフリーWiFiの整備がまだまだ進んでいないため、すぐに使えるインターネット環境がない現状もあって、来訪客にとっては敷居が高くなっています。

これでは、まるで通信鎖国状態です。

今回は留学生についてのケースを聞いたのですが、やはりインターネット環境については色々と苦労されているようです。

ランニングコストの安さからADSL等の固定回線を選ぶ方もいるようですが、契約の性質上、場所に紐付いてしまう固定回線は短期滞在には不向きです。長期滞在の場合でも解約のタイミングが難しかったり、そもそも支払いにクレジットカードが必要な場合がほとんどで、留学生にとっては敷居が高くなってしまうため、導入は難しいと言えます。

 

プリペイドSIMがオススメだけれど、選択肢が少ない

そうなると、ここ1年位で盛り上がってきた格安SIMがこの用途にピッタリなのでオススメできるのですが、残念なことにほとんどのMVNOがクレジットカード支払いのみとしているので、やはり留学生には不向きです。

そこで、料金を前払いして、一定期間・一定通信量だけ使えるプリペイド契約がマッチしてきますが、ここの選択肢が意外と少ないんですよ。

プリペイドプランを用意しているMVNOはいくつかありますが、外国人旅行客向けに用意しているところは多くありません

先日、機会があったので、某量販店の店員さんに話を伺ったところ色々教えてくださいまして、よく買われているSIMについても教えて頂きました。

選ばれているのは以下の3社だそうです。

この3社のSIMは海外のクチコミサイトに載っているのではないだろうか、とのことでした。それぞれの公式サイトの情報を元に、スペックを表にしてみます。

IIJmio

「JAPAN TRAVEL SIM」

b-mobile

「VISITOR SIM」

BIGLOBE

「NINJA SIM」

サービスタイプ データ通信(LTE) データ通信(LTE) データ通信(300Kbps) データ通信(LTE)
利用可能期間 30日 3ヶ月 14日 14日 30日 30日 30日
データ量 1GB 2GB 1GB 使い放題 1GB 3GB 7GB
価格(税別) オープン 3,686円 2,700円 4,500円 7,300円
追加チャージ 500MB…1,500円

2GB…3,000円

通常購入価格と同じ 1GB…2,000円
SIMタイプ 通常/Micro/Nano 通常/Micro/Nano 通常/Micro/Nano

企業によってサービス内容が結構違いますが、全部データ通信専用なんですね。全部が全部となると、なにか理由があるのでしょう。

まぁ、通常の連絡であれば、IP電話やSkypeで代用できますよね。

上記3社であれば、個人的には回線の品質なども考えてIIJmioをオススメします。

 

日本の未来はモバイル開国にある

今回こうして調べてみて、日本はまだまだ来訪者に対する通信手段の提供が充分でないことが実際に見えてきました。

これだけインターネットが発達しているのに、肝心の情報が少なすぎることは問題点として掲げていいでしょう。最近では空港内にSIM自販機が設置されたり、一部MVNOがカウンターを設けたりしているようですが、まだまだ充分とはいえなさそうです。

格安SIM自体はだいぶ盛り上がっているように見えますが、まだ一部の人しか使っていないのが現状ですので、サービス自体を知らない人が多いため、選択肢として提示できないことも問題といえます。

2020年の東京オリンピック開幕を目指して、様々な取り組みや仕組みの整備がされていくことと思いますが、来訪客向け通信環境の整備も重要です。訪れてくれた方が快適に生活するためには、インターネットというライフラインは必須です。

モバイルネットワークはこんなにも発達しているのですから、これを活用できるように整備さえできれば、実はかんたんに解決できるではないでしょうか。あと、国内にいる人も、積極的に格安SIMを使うなり調べるなりして、正しい情報発信をして受け入れできる体制を取っておくことが必要ですね。

例えば、さきほどの3社が羽田空港や成田空港などにSIMを提供する店舗を出店して、その場で契約・設定をしてくれるサービスを提供できれば、来訪者は喜ぶし、いろいろ評価が上がると思うのですが、どうでしょうか。

どうなるにしても、今後のインバウンド需要やオリンピックを前にして、日本の未来はモバイル開国にあると言えそうです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年4月生まれ。東京都出身。ギター弾き×Webライター×ブロガー。 ブログを書きまくってたら会社を辞めることになりました。それを期に好きなことだけして生きています。 自身の好きなこと・スタイル・考えなどを発信中。 ⇒詳しいプロフィールはこちらから。